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平成27年度 金沢大学附属病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
※ 本ページのデータは「標榜診療科」別に集計しているため、本院の診療科名とは異なります。

年齢階級別退院患者数

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年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 491 359 404 602 1,093 1,721 3,575 3,104 1,205 72
年齢階級別退院患者数は、本院を退院した患者さんの年齢を10歳刻みで集計したものです。幅広い年齢層の患者さんが入院していますが、最も多い年齢層は、60~69歳でした。60歳以上の患者さんの割合は60%を超えており、地域社会の高齢化を反映しています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)

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消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060050XX97X0XX 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2 なし 136 12.85 11.98 2.94% 72.15
060050XX0300XX 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として)等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 99 11.46 9.02 0.00% 71.47
060050XX99X00X 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 91 8.93 10.55 0.00% 65.35
当科に入院する症例のなかでも最も多いのは肝細胞癌を含む肝臓の悪性腫瘍です。腫瘍の性質や広がりを複数の画像診断で精密に診断し、また肝機能や併存疾患の状態を正確に評価した上で、消化器内科、肝胆膵・移植外科、放射線科など複数の診療科と連携を取り、各症例の症状にあわせた最適な治療を提供するように心がけています。肝動脈化学塞栓療法は放射線科、肝切除術は肝胆膵・移植外科と連携しながら治療を行っています。
内分泌・代謝内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070XXXXXXXX 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 162 14.24 15.35 0.00% 65.88
100180XX99000X 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 67 5.21 6.55 0.00% 57.04
100060XXXXXXXX 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 16 13.44 14.30 0.00% 56.31
当科では、生活習慣病とホルモンの病気を主に診療しています。中でも世界的に増加し続ける2型糖尿病患者さんに対して、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、臨床検査技師らが糖尿病療養チームDiETを組んで、チーム医療アプローチでライフスタイルと薬物療法のアドバイスを進めています。また、甲状腺、副腎、下垂体をはじめとするホルモンの異常(機能亢進症・低下症)の原因を同定し、適切な治療を行っています。
リウマチ科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070560XX99X0XX 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患 手術なし 手術・処置等2 なし 59 17.41 18.15 1.69% 53.76
110280XX99000X 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 14 12.71 13.64 0.00% 60.64
070560XX97X0XX 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患 手術あり 手術・処置等2 なし 13 34.69 31.80 7.69% 71.08
<全身性臓器障害を伴う自己免疫疾患について>
全身性臓器障害を伴う自己免疫疾患は発熱、関節痛、皮疹、筋肉痛、呼吸器症状などに代表される様々な症状が、本来細菌などから自己を守る「免疫」により、自分自身の臓器が攻撃を受けてしまうことにより発症する疾患です。この分類に含まれる疾患で頻度の多いものとしては全身性エリテマトーデス、リウマチ性多発筋痛症、シェーグレン症候群などが挙げられます。頻度の高い全身性エリテマトーデスでも日本全国で患者数は6~10万人と比較的少ないため、典型的な症状が認められる場合は早期に診断がなされますが、非典型的な症状で発症する場合は上記のような症状が数か月病院で精査を受けても診断がつかない場合もあります。本院では皮膚科、眼科、呼吸器内科など関連する科と綿密に連携を行い、これら疾患群に対する適切な診断、適切な治療に取り組んでいます。
 
<慢性腎炎症候群について>
日本全国における血液透析患者数は2014年末で32万人を超え、なお増加しています。慢性腎炎、慢性間質性腎炎、慢性腎不全はいずれも放置すれば腎機能が低下し、血液透析に至る可能性のある疾患群です。2014年の統計では透析導入に至る原因疾患は1位が糖尿病性腎症で43.5%、2位が慢性糸球体腎炎の17.8%、3位が高血圧など動脈硬化が原因である腎硬化症で14.2%と示されており、多くの腎臓病は生活習慣病と密接な関係があります。本院では代謝内科を始め、栄養士、理学療法士とともにチームを組んで、透析への進展防止に向けて入院、外来患者への指導及び治療を行っています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040XX99100X 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 副傷病なし 120 2.13 3.29 0.00% 67.91
040040XX9904XX 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 45 13.02 13.38 0.00% 64.24
040110XXXXX0XX 間質性肺炎 手術・処置等2 なし 39 11.62 20.63 5.13% 63.46
当科では、肺がん、間質性肺炎、気管支喘息、慢性咳嗽、慢性閉塞性肺疾患、呼吸器感染症など、あらゆる呼吸器疾患に万遍なく対応できる診療体制を整えております。気管支鏡検査のために多くの患者さんが入院されています。仮想気管支鏡ナビゲーションシステムなど新しい技術を用いて呼吸器疾患の正診率の向上に努めております。その他に、薬物治療だけでは症状をコントロールできないような重症気管支喘息患者さんに効果が期待できる気管支温熱療法も導入しております。また入院患者さんの多くは、肺がんに対する薬物治療を行っております。肺癌診療ガイドラインに準拠した標準治療はもちろんのこと、一部の患者さんには臨床試験や治験にご協力いただき、新規治療方法の開発にも関わっております。間質性肺炎は、肺以外の臓器と関連した全身性の疾患が原因となることもあります。他の診療科に所属する専門医と連携しながら診断、治療方法の選択および全身管理を行っております。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050XX99100X 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 副傷病なし 127 3.07 3.07 0.00% 68.81
050050XX0200XX 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1・2あり 手術・処置等2 なし 71 5.39 4.87 0.00% 68.46
050070XX01X0XX 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2 なし 71 6.66 5.68 0.00% 59.55
日本人の死因の第2位が循環器疾患であり、その中でも虚血性心疾患の頻度が最も多く、さらに虚血性心疾患は生活習慣病から進展することが多いため、早期診断や早期予防、早期治療が重要となってきています。そのため、虚血性心疾患が疑われれば積極的に心臓カテーテル法にて冠動脈狭窄を評価し、虚血性心疾患と診断されれば、積極的な薬剤による予防治療を開始し、狭窄病変に虚血が同定されれば、カテーテルによる冠動脈形成術やステント留置術を行っています。
高齢化に伴い、心房細動という不整脈の罹患率が増加傾向にあり、心房細動による脳卒中が社会問題となりつつあります。当科では、増加傾向にある心房細動や他の不整脈をカテーテルを用いて原因を同定し、原因である部位にカテーテルを用いて心筋焼灼を行い不整脈を根治する治療を行っています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070560XX99X0XX 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患 手術なし 手術・処置等2 なし 26 20.62 18.15 0.00% 56.96
110280XX99000X 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 25 12.24 13.64 4.00% 56.16
110260XX99X0XX ネフローゼ症候群 手術なし 手術・処置等2 なし 16 26.12 23.89 6.25% 52.69
本邦では、2014年末の慢性透析患者数は32万人を超え、頭打ちになったとはいえ未だ増加しています。その背景にある腎臓病には、種々の病因、疾患群があります。当科では、慢性腎炎症候群や自己免疫性疾患に伴う腎機能障害例など幅広い腎疾患に対して治療を行っております。また、多量の尿タンパクを認め、浮腫や腎機能障害進行の原因の一つにもなるネフローゼ症候群に対しても治療を行っております。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030XX99X40X 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 4あり 副傷病なし 21 15.90 17.69 9.52% 68.33
130030XX97X40X 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等2 4あり 副傷病なし 11 41.45 36.93 18.18% 48.64
130010XX97X2XX 急性白血病 手術あり 手術・処置等2 2あり 43.59
昨年度当科で診療を行ったDPCによる主要な疾患の内訳は、厚生労働省から公表されている「DPC導入の影響評価に関する調査」の「診断群分類毎の集計」データの全国的な傾向に一致していますが、診断時合併症の多い、より重篤な悪性リンパ腫の診療を行っています。このほか、白血病、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫などあらゆる血液疾患に対応した診療を行っておりますが、当科では造血器悪性腫瘍に対する造血幹細胞移植や再生不良性貧血に対する専門的診療を特長としています。「造血器腫瘍診療ガイドライン」に準拠した標準治療のみならず、臨床試験による新規治療法の開発にも取り組んでいます。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010X199X00X 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 94 2.71 6.17 2.13% 0.00
140010X299X0XX 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 34 2.56 11.59 0.00% 0.00
010090XXXXX0XX 多発性硬化症 手術・処置等2 なし 16 2.75 14.83 0.00% 12.06
新生児特定集中治療室(NICU)を備えており、近隣の産科開業医の先生方と連携し、地域における周産期医療を担っています。また、血液悪性疾患、神経難病、免疫不全、膠原病などの難治性疾患の入院を多く受け入れております。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070560XX99X0XX 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患 手術なし 手術・処置等2 なし 79 11.05 18.15 0.00% 57.47
080005XX99X1XX 黒色腫 手術なし 手術・処置等2 あり 17 7.76 9.16 0.00% 71.29
080011XX99XXXX 急性膿皮症 手術なし 12 9.25 11.97 0.00% 58.42
当科では、強皮症や皮膚筋炎をはじめとする膠原病の診断・治療に力を入れています。全身精査による治療方針決定やシクロホスファミドパルス療法の治療など、多くの入院に対応し、豊富な症例経験を有します。また悪性黒色腫をはじめとする皮膚悪性腫瘍の治療も精力的に行っています。近年新たに保険収載されたものも含め、化学療法については基本的に入院で施行しています。急性膿皮症に含まれる、蜂窩織炎やその他の重症皮膚感染症も、入院のうえ最善と思われる治療を行っています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050163XX99000X 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 66 9.36 8.67 0.00% 73.23
050163XX03X0XX 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2 なし 25 17.08 13.19 4.00% 75.40
050080XX01010X 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 副傷病なし 21 32.05 25.69 14.29% 71.71
手術はより低侵襲に、高齢な患者さんでも安心して手術が受けられるように変化しています。心臓血管手術においては、人工心肺を用いないオフポンプ冠動脈バイパス術や、心臓弁逆流症に対しては、僧帽弁はもとより、大動脈弁に対しても、人工弁を用いない弁形成術を積極的に行っています。また動脈瘤に対してはステント治療を中心に行っています。 低侵襲手術においては術後の回復は早く極めて有効な方法ですが、病気の根治性や長期成績を損なってはいけません。当科ではこの低侵襲と長期成績のバランスを的確に判断し外科治療に当たっています。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040XX97X0XX 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2 なし 146 15.75 13.03 1.37% 67.55
040040XX9900XX 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 44 7.14 15.00 2.27% 72.39
040040XX9904XX 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 30 4.33 13.38 0.00% 69.43
当科の治療対象疾患は原発性肺癌が最も多く、手術適応と判断される場合は根治を目指した外科手術を行っております。進行例に対しては、まず化学療法や放射線療法などを行ってから外科手術を行うこともあります。手術の適応につきましては呼吸器内科や放射線科、放射線治療科の医師とカンファレンスを行い、協議を行ったのちに決定しています。手術は患者さんの術後の生活の質(QOL)を考慮し、胸腔鏡を使用し創部の小さな手術を行っております。
胃腸外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060020XX99X40X 胃の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 4あり 副傷病なし 45 3.71 7.81 0.00% 64.29
060020XX99X30X 胃の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 3あり 副傷病なし 34 3.03 6.67 0.00% 55.79
060020XX01X0XX 胃の悪性腫瘍 胃全摘術 悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし 33 22.73 20.63 3.03% 67.21
当科は消化管と小児疾患の外科治療を担当しています。良性疾患や早期癌から高度進行癌まで幅広い疾患の先進的治療を行っています。手術治療においては、開腹手術はもとより腹腔鏡手術も増加してきています。当科には各臓器の内視鏡外科技術認定医が在籍しており、小さな傷で施行可能であり、術後の障害の少ない腹腔鏡手術を安全に行っています。また、通常の手術では治すことが難しい高度進行癌に対して化学療法と手術治療を組み合わせた治療を行っており、良好な成績が得られています。
 高度進行胃癌には化学療法と手術治療を駆使することにより、通常は治らないとされている胃癌を根治する治療を積極的に行い、良好な根治率を報告してきています。
肝臓・胆のう・膵臓・移植外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060050XX02X1XX 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 肝切除術 部分切除等 手術・処置等2 1あり 29 25.14 21.05 0.00% 66.86
06007XXX99X00X 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 28 12.93 10.10 7.14% 65.43
06007XXX99X40X 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等2 4あり 副傷病なし 27 11.96 13.90 0.00% 71.44
当科は石川県唯一の肝胆膵外科高度技能専門施設Aを取得しており、高度技能指導医2名と高度技能専門医1名が常勤しています。また、腹腔鏡手術を積極的に導入しており、3名の内視鏡外科技術認定医が常勤しております。肝臓外科においては北陸で唯一肝臓移植が可能な施設であり、肝癌に対する肝切除も多くこなしています。膵胆道外科としては膵癌治療に特に力を入れており、現在は術前化学療法を導入して膵癌の治療を行っています。また、診断・治療においては他施設からのセカンドオピニオンを受け入れております。
内分泌外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100020XX01X0XX 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除等 手術・処置等2 なし 21 10.00 9.55 0.00% 55.14
060050XX99X30X 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 手術なし 手術・処置等2 3あり 副傷病なし 12 4.25 11.08 0.00% 65.42
100130XX97X0XX 甲状腺の良性結節 手術あり 手術・処置等2 なし 8.04
当科では、内分泌外科として主に甲状腺疾患を、総合外科として鼠径ヘルニアを中心とした一般消化器外科疾患を担当しています。鼠径ヘルニアは診療報酬改定によりDPC対象外となっているため今回の集計に含まれておりませんが、当科で実際に担当する患者数の1位になります。また、第2位の「肝・肝内胆管の悪性腫瘍」については、抗癌剤治療目的の入退院の繰り返しをのべ人数として集計しているため上位にあがっております。
乳腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010XX03X0XX 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 手術・処置等2 なし 71 8.55 6.79 0.00% 54.55
090010XX02X0XX 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 単純乳房切除術(乳腺全摘術)等 手術・処置等2 なし 45 11.60 10.37 0.00% 58.60
090010XX01X0XX 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等2 なし 18 13.78 11.63 0.00% 58.11
当科では乳癌診療を中心に行っております。診断、治療からターミナルケアまで一貫して当科で行います。年齢は40歳台から60歳台までの女性が中心です。入院患者の多くは手術とターミナルケアの方です。診断、薬物治療、放射線治療はほとんど外来にて行います。手術のほとんどは初期治療としての手術であり、遠隔転移のあるステージ4期の乳癌や再発した場合は手術を行うことはほとんどなく、薬物療法が中心の治療になります。乳癌は再発してからも経過が長く、長期に外来通院を行いながら治療をしている患者さんが多いです。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
07040XXX01XX0X 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 副傷病なし 78 24.58 24.95 32.05% 62.95
070010XX010X0X 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1 なし 副傷病なし 44 7.34 6.14 0.00% 54.11
160620XX01XXXX 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 腱縫合術等 27 11.30 11.98 0.00% 25.44
当科は、関節、骨軟部腫瘍、スポーツ障害、脊椎、手・足の障害、外傷といった全てのスペシャリティ領域の専門家を揃えております。その中で特に人工関節が必要となる関節疾患、四肢の骨腫瘍、スポーツ障害は他施設からの紹介が多く、専門的な治療に当たっております。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080XX9903XX 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 3あり 50 4.06 4.30 0.00% 68.64
120090XX97XXXX 生殖器脱出症 手術あり 47 10.89 9.53 0.00% 70.00
110070XX0200XX 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 44 9.30 7.59 0.00% 73.25
当科で最も症例数が多いのは、前立腺癌疑いに対する経直腸的前立腺針生検です。これは金沢市の前立腺癌検診(すこやか検診)でPSA異常を指摘された患者さんが、2次スクリーニング施設である当院に多数の紹介があるためです。次に症例数が多いのは、女性の骨盤内臓器脱で、手術初回例のみならず、他院での術後トラブルに対する再手術例も含まれます。国公立大学附属病院の中でも、本院における骨盤内臓器脱症例の多さは特筆すべきところです。3番目に多い症例は、手術数として経尿道的腫瘍切除術が最も多かったことも反映して、膀胱悪性腫瘍となっております。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020220XX97XXX0 緑内障 手術あり 片眼 208 10.77 9.57 0.00% 68.01
020160XX97XXX0 網膜剥離 手術あり 片眼 145 9.14 11.08 0.00% 55.23
020200XX9710XX 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 137 8.75 7.99 0.00% 67.68
当科では、緑内障の手術治療で多くの患者さんが入院されています。実際の手術件数としては、年間350件以上の緑内障手術を行っており、これは国内でトップクラスの件数であります。また眼科的に高度な技術を要する網膜硝子体手術も年間500件以上行っております。
耳鼻いんこう科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030440XX01XXXX 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術 47 12.13 10.12 0.00% 38.96
030150XX97XXXX 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり 38 9.37 7.94 0.00% 51.74
03001XXX01000X 頭頸部悪性腫瘍 頸部悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 34 13.94 12.32 0.00% 66.21
当科の特徴としては、頭頸部悪性腫瘍に対する集学的治療や顕微鏡下の耳科手術など、高度な専門知識と技術を要する診療を主に行っています。また地方都市の大学病院であるため、同時に分野に偏りのない診療も担っています。これらの疾患患者は主に地域の関連病院や開業医から紹介され、高い紹介率を保っています。最近の傾向としては、慢性副鼻腔炎に対する鼻内内視鏡手術を行う患者数の増加があげられます。それぞれの疾患において、きめの細かい診療を行い、かつ短期入院を目指すことで患者満足度を上げる努力をしています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002XXX99X40X 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 4あり 副傷病なし 59 5.98 5.33 0.00% 62.10
120010XX99X50X 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 5あり 副傷病なし 52 6.40 5.17 0.00% 58.04
120010XX99X51X 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 5あり 副傷病あり 34 13.09 12.61 0.00% 62.50
石川県内から多くの患者さんが紹介されてきます。特に子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌などの婦人科悪性腫瘍は県内トップクラスの症例数です。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010030XX9910XX 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 58 2.33 3.15 0.00% 58.48
010010XX01X00X 脳腫瘍 頭蓋内腫瘍摘出術等 手術・処置等2 なし 副傷病なし 38 24.66 22.55 2.63% 52.82
010030XX03X00X 未破裂脳動脈瘤 脳血管内手術 手術・処置等2 なし 副傷病なし 22 12.55 10.08 0.00% 63.36
当科では脳動脈瘤の治療に際しては、従来からの開頭クリッピング手術に加えて血管内手術(コイル塞栓術)も行っており、治療を希望しての紹介を多くいただいています。そのため検査及び治療目的の入院が多いです。また当科には脳腫瘍の手術の専門医がおり、多くの患者さんが治療目的に入院されています。
放射線診断科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100020XX99X2XX 甲状腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 2あり 29 11.31 6.82 0.00% 54.93
100020XX99X3XX 甲状腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 3あり 8.66
100140XX99X2XX 甲状腺機能亢進症 手術なし 手術・処置等2 2あり 9.38
当科では甲状腺癌と甲状腺機能亢進症に対するI131内用療法に力を入れており、症例数が多くなっています。特に、甲状腺癌に対するI131内用療法は、北陸3県の中核施設として、積極的に治療を行っています。
腫瘍内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
06007XXX99X00X 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 26 5.88 10.10 7.69% 67.58
040040XX9904XX 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 16 13.62 13.38 0.00% 64.75
040040XX9907XX 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 7あり 12.92
当科では難治性悪性腫瘍である膵臓がんや肺がんを中心に、化学(放射線)療法、緩和治療を行っています。手術として、腫瘍による胆道閉塞に対するステント留置術や食事摂取不良改善や点滴ルート確保を目的とした皮下埋め込み式カテーテルの造設を行っています。当科では、患者さんの生活の質(QOL)の維持を目標とした全人的医療の実践を心がけています。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 94 13 54 240 86 1 7
大腸癌 23 15 27 21 47 2 7
乳癌 158 77 41 15 106 1 7
肺癌 411 38 163 205 49 186 1 7
肝癌 44 70 30 10 19 419 2 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大癌の病期ごとの患者数を延患者数で集計したものです。
初発の患者数としては、肺癌が最も多く、次いで胃癌、乳癌となっております。
肺癌、乳癌ではステージⅠの患者さんが多いのが特徴的です。胃癌では化学療法で複数回入院される患者さんも多くステージ4の集計値が高くなっております。
再発患者数は、肝癌、肺癌、乳癌の順に多くなっております。
当院は「都道府県がん診療連携拠点病院」として、手術だけでなく抗がん剤治療、放射線治療など患者さんに応じた治療法を行っております。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

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患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0
重症度 1 24 12.67 61.33
重症度 2 17 15.88 73.41
重症度 3
重症度 4
重症度 5
不明
成人(15歳以上)の肺炎患者さんについて重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を集計したものです。重症度が高いと平均年齢が高くなり、平均在院日数が長くなる傾向があります。

脳梗塞のICD10別患者数等

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ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 -
I63$ 脳梗塞 3日以内 38 30.32 65.92 63.16%
その他 13 16.31 58.23 7.69%
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの - 20 13.85 69.05 5.00%
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> -
I679 脳血管疾患,詳細不明 -
脳梗塞のうち7割以上が急性期に治療しています。当院は急性脳梗塞に対して血栓溶解療法が適用になる場合は24時間365日対応しています。また急性期の血管内治療による血栓回収術も積極的に行って治療効果を上げています。また頚動脈(実質外動脈)の狭窄に対してステント留置術を行っており、急性期以外の治療の成果も上げています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)

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消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 154 4.84 12.51 0.65% 74.07
K697-31ロ 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として)(2センチメートル以内のもの)(その他のもの) 139 5.11 8.91 0.14% 71.06
K6532 内視鏡的胃ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 39 2.56 8.69 0.00% 70.51
当院の消化器内科では、食道、胃及び十二指腸、小腸、大腸などの消化管の診断・治療、肝胆膵疾患の診断・治療など、複数の消化器臓器の診療を担当しています。そのなかで手術件数が多いのは肝癌に対するラジオ波焼灼療法、肝動脈化学塞栓療法であり、また早期胃癌に対する内視鏡的粘膜下層剥離術も多く、いずれも低侵襲治療です。
内分泌・代謝内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K721-21 内視鏡的大腸ポリープ切除術(長径2センチメートル未満) 14 9.86 5.36 0.00% 64.93
K171-2 内視鏡下経鼻的下垂体腫瘍摘出術
K754-2 腹腔鏡下副腎摘出術
甲状腺、副腎、下垂体をはじめとする内分泌臓器のホルモン産生腫瘍に対して、内分泌外科、脳神経外科、泌尿器科、核医学科等と連携して診療にあたっています。手術後に当科に転科し、治癒判定やホルモン補充療法を担当しています。
また糖尿病患者さんの血糖増悪因子として消化管をはじめ悪性腫瘍の検索を行い、可能であれば、消化器内科と連携して内視鏡的に切除しています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 91 5.48 4.35 0.22% 69.64
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他のもの) 51 3.04 4.61 0.20% 62.25
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの) 50 4.18 7.64 0.00% 60.24
虚血性心疾患は、心筋を栄養する血管である冠動脈の狭窄、閉塞が原因で引き起こされるため、狭窄、閉塞部位を解除する治療が必要となります。複雑な病変でなければ、カテーテルにより冠動脈の狭窄をバルーンにて拡張し、ステントを留置して狭窄を解除します。また心筋内の異常経路を伝わって起こる不整脈には、異常伝導部位をカテーテルにて解析し、心筋焼灼用カテーテルを用いて高周波で不整脈の原因となる伝導部位を焼灼して根治術を行っています。また不整脈の中で最も多い心房細動に対しては、カテーテルにて右心房と左心房の間の心房中隔を穿刺し、心房細動の原因である肺静脈と心房の間をカテーテルにて焼灼して根治術を行っています。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント設置術 22 13.45 16.14 2.27% 60.73
K721-21 内視鏡的大腸ポリープ切除術(長径2センチメートル未満) 18 10.72 14.72 0.56% 62.83
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術
本邦では2014年の透析への導入患者数は3万6千人を超えています。腎不全症例に対する、ブラッドアクセスの新規作成や形成術、および腹膜透析に対するCAPDチューブ留置についても本院の専門医に依頼して行っております。当科のDPC病名もそれを示唆するものです。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度のもの) 12 0.00 22.50 0.00% 0.00
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度のもの)
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合)
新生児特定集中治療室(NICU)を備えており、早産児、病的新生児の治療にあたっています。血液悪性疾患の患者さんの抗がん薬治療を安全に実施するために、中心静脈注射用植え込みカテーテルを留置し、治療を行っています。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 25 1.64 17.08 0.00% 71.20
K476-4 ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) 15 1.27 9.53 0.00% 49.93
K0134 分層植皮術(200cm^2以上)
手術症例の多くは、悪性黒色腫や基底細胞癌、有棘細胞癌などの皮膚悪性腫瘍です。可能な検査は外来で行い、手術日前の入院として、入院日数の短縮を図っています。整容性を高めるために、再建は二期的手術とする症例もあります。また乳腺外科と協力し、人工乳房や皮弁術を用いた切除乳房の再建術も精力的に行っています。ほか難治性潰瘍など、皮膚や組織の欠損を伴う病態や切除術後症例に、皮膚分層植皮術での再建も手がけています。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) 41 11.07 34.66 1.95% 66.93
K5551 弁置換術(1弁のもの) 34 11.68 26.88 0.59% 71.35
K552-22 冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺を使用しないもの)(2吻合以上のもの) 33 9.91 22.76 0.91% 70.42
手術はより低侵襲に、高齢な患者さんでも安心して手術が受けられるように変化しています。心臓血管手術においては、人工心肺を用いないオフポンプ冠動脈バイパス術や、心臓弁逆流症に対しては、僧帽弁はもとより、大動脈弁に対しても、人工弁を用いない弁形成術を積極的に行っています。また動脈瘤に対してはステント治療を中心に行っています。 低侵襲手術においては術後の回復は早く極めて有効な方法ですが、病気の根治性や長期成績を損なってはいけません。当科ではこの低侵襲と長期成績のバランスを的確に判断し外科治療をおこなっています。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの) 79 5.00 14.73 0.13% 68.32
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 54 4.26 10.85 0.00% 66.72
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) 39 5.28 14.46 0.51% 69.41
当科で最も多い手術は原発性肺癌に対するもので、これに転移性肺腫瘍を加えた肺の悪性腫瘍に対して、腫瘍の進行度や患者さんの耐術能を考慮し、最適の術式選択を心がけています。入院期間の短縮を心がけていますが、肺癌は高齢者に発症することが多く、ひとり暮らしの方も少なくないため、やや術後在院日数が長い傾向にあります。
胃腸外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 28 5.64 18.07 0.36% 67.96
K6552 胃切除術(悪性腫瘍手術) 25 6.80 21.40 1.20% 71.12
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 23 0.91 1.39 0.00% 5.35
大腸癌には積極的に腹腔鏡下手術を導入しており、内視鏡外科技術認定医の下、約80%の大腸癌手術を腹腔鏡で行っています。傷が小さくて済むことから、術後の回復が早く術後7~10日程で退院可能な状態となります。
小児外科では、鼠径ヘルニア、陰嚢水腫、停留精巣などの一般的な小児外科手術だけではなく、水腎症や膀胱尿管逆流症などの小児泌尿器疾患や小児悪性腫瘍に対しても手術を行っております。また、急性虫垂炎や胃食道逆流症などの疾患に対しては積極的に腹腔鏡を用いた手術を行っています。もっとも多い手術は鼠径ヘルニア手術で、2泊3日の入院で手術を行っています。
肝臓・胆のう・膵臓・移植外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K695-21 腹腔鏡下肝切除術(部分切除) 18 6.44 15.33 0.00% 65.00
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他のもの) 17 11.94 16.00 0.00% 64.18
K6955 肝切除術(2区域切除)(1歳以上の場合) 17 10.12 32.71 0.59% 63.94
当科の特徴は肝細胞癌に対する肝切除、門脈圧亢進症による脾機能亢進症に対する腹腔鏡手術を積極的に導入していることです。大量の肝切除を要する症例に対しても門脈塞栓療法を併施するなどの安全対策を行いながら合併症の少ない手術を心がけています。膵癌に対しては術前化学療法を行って根治的手術を行うとともに手術成績の向上を図っています。
内分泌外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 17 3.88 5.41 0.00% 68.00
K4631 甲状腺悪性腫瘍手術(切除) 15 2.53 7.67 0.00% 54.27
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 12 3.00 5.58 0.00% 72.42
当科では、内分泌外科として主に甲状腺疾患を、総合外科として鼠径ヘルニアを中心とした一般消化器外科疾患を担当しています。甲状腺手術は甲状腺悪性腫瘍(癌)以外にも、良性腫瘍、バセドウ病などを対象としています。鼠径ヘルニア手術は、全身麻酔もしくは局所麻酔の手術を個別の状態に応じて選択しています。平成26年度診療報酬改定によって鼠径ヘルニア手術はDPC対象外となり、短期滞在手術等基本料で算定しております。そのほかの腹部の手術に関しては、適応を厳密に検討した上で積極的に腹腔鏡手術を取り入れています。
乳腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 89 1.34 6.96 0.00% 55.01
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 61 1.41 11.51 0.00% 59.51
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの) 20 1.30 15.15 0.00% 58.55
乳がん(乳腺悪性腫瘍)に対する手術は、乳房部分切除と乳房切除術の2つがあり、がんの広がりに合わせて選択します。当科では乳房部分切除の割合が6割程度で、4割が乳房切除です。乳房切除された患者さんのうち約20%の方が乳房再建術を行っています。人工物を使用する乳房再建が保険適用になってからは乳房再建を希望される患者さんの割合は増加傾向にあります。腋窩手術は最近ではセンチネルリンパ生検が約80%を占め、腋窩リンパ節郭清を行う患者さんは少なくなってきています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(股) 83 3.66 20.60 3.49% 63.00
K0821 人工関節置換術(膝) 28 6.21 22.00 3.21% 70.11
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。)(後方又は後側方固定) 25 13.20 33.32 0.00% 58.20
当科は、関節、脊椎、骨軟部腫瘍、スポーツ障害、手・足の障害、外傷といった全てのスペシャリティ領域の専門家を揃えております。その中でも関節疾患は他施設からの紹介が多く、人工股・膝関節置換術を積極的に行い、早期の機能回復に努めています。また不安定性を有する脊椎疾患、脊椎腫瘍、脊柱変形、脊椎外傷等の疾患に関しても内固定材をもちいた脊柱の再建を安全に行うよう努めております。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 62 4.23 7.71 0.00% 73.02
K843 前立腺悪性腫瘍手術 54 3.76 17.02 0.00% 65.87
K802-21 膀胱脱手術(メッシュを使用するもの) 44 3.32 8.25 0.00% 72.66
手術については、膀胱腫瘍に対する経尿道的腫瘍切除術が最も多く、次には前立腺癌に対するロボット支援手術(ダヴィンチ)が続いております。ロボット支援手術につきましては、その適応が腎癌に対する腎部分切除術にも拡大されたことに伴い、今後は同術式におきましても積極的に同手術を導入していく予定であります。これらに続いて3番目に多い手術は、女性の骨盤臓器脱(特に膀胱瘤)に対する膣式メッシュ手術となっております。また、最近では同疾患に対し、症例に応じ腹腔鏡下仙骨膣固定術も積極的に施行しております。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含むもの) 367 1.14 6.90 0.00% 64.77
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 273 3.07 2.44 0.04% 70.67
K2682 緑内障手術(流出路再建術) 150 2.20 7.07 0.00% 66.88
難症例を中心に白内障手術も行っており、眼内レンズの固定が困難な症例に対しては眼内レンズの強膜内固定術を積極的に行っております。また硝子体手術は最新の術式である27ゲージシステムによる手術を、緑内障の流出路再建術に関しては、眼内アプローチによるスーチャートラベクロトミーを積極的に行っております。
耳鼻いんこう科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K319 鼓室形成手術 53 2.19 8.77 0.00% 39.47
K3932 喉頭腫瘍摘出術(直達鏡によるもの) 26 2.04 3.42 0.00% 56.50
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 21 2.48 7.33 0.00% 61.57
手術は原則2日前に入院していただき、麻酔科の術前診察を行ってから安全に施行しています。慢性中耳炎や真珠腫性中耳炎に対する鼓室形成術、声帯ポリープなどの喉頭直達鏡を用いたラリンゴマイクロサージャリー、慢性副鼻腔炎などに対する鼻内内視鏡手術の件数が多い傾向にあります。鼓室形成術の平均在院日数は8~9日、喉頭直達鏡を用いたマイクロラリンゴサージャリーは3~4日、鼻内内視鏡手術は7~8日でした。その他、頭頸部癌では、喉頭全摘術や再建を必要とする手術なども数多く行っており、最近は咽頭の表在癌に対して消化器内科と合同で経口腔的な内視鏡手術も増加しつつあります。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K867 子宮頸部(腟部)切除術 56 1.16 1.05 0.00% 40.68
K879 子宮悪性腫瘍手術 42 2.19 27.10 0.00% 59.76
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) 27 1.11 4.26 0.00% 37.33
婦人科悪性腫瘍については県内トップクラスの手術数です。良性、悪性を問わず腹腔鏡下手術を積極的に取り入れております。また先進医療として腹腔鏡下広汎子宮全摘術を行っております。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他のもの) 86 9.86 28.85 1.63% 54.57
K171-2 内視鏡下経鼻的下垂体腫瘍摘出術 39 6.05 23.51 0.51% 48.85
K1781 脳血管内手術(1箇所) 38 2.26 16.18 1.58% 63.05
最も手術数が多かったのは頭蓋内腫瘍摘出術であり県内、北陸圏内において屈指の手術数がございます。また内視鏡を用いた経鼻的下垂体腫瘍摘出術も特殊な技術を要する治療で多くの患者さんが紹介されています。また当科は血管内治療指導医が3人常勤している体制で治療を行っており、脳血管内手術も多く行っています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一 10 0.08%
異なる
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 98 0.77%
異なる
敗血症は肺炎や腎盂腎炎など身体のある部分で感染症を起こしている場所から血液中に病原体が入り込み、重篤な全身症状をひきおこします。背景に悪性腫瘍、血液疾患、糖尿病、肝・腎疾患、膠原病といった基礎疾患がある場合が多いとされており、当院でもそのような患者さんが入院しています。
ここでの手術・処置等の合併症とは、透析患者さんのシャント閉塞の治療目的や、術創部の感染、人工股関節・眼内レンズ等の脱臼を示します。
更新履歴
2016/09/28
初版

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