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ご挨拶
新医師臨床研修制度発足以来8年間が経過しました。その間、卒後研修プログラム委員として金沢大学卒後臨床研修センターの運営に携わってきましたが、2009年4月からセンター長の任につきました。本年度も昨年度同様に多くの初期研修医の皆さんが本院卒後研修センターのプログラムに参加してくださいました。実は、新研修システムへ移行して3年間は毎年、私たちの初期研修プログラムへのマッチ者数は減少し続けました。そこで,全国の人気プログラムと,当時の私たちのプログラムの比較検討から始め,医学生および研修医の方々にも参加していただき、イノベーションを繰り返してきました。そして、私たちのプログラムは次第に支持を得るようになってきました。そのイノベーションのひとつは、優れたプログラムを構築することはもちろん大切ですが、研修医がもくもくとプログラム課題を消化していくのではなく、指導医との「人間としてのふれあい」を構築することを大切にしようというものです。そのために、ローテーション先における指導医のほかに、一年を通して研修をサポートする年間指導医を設けました。そして、この年間指導医を研修医自身が選択するというシステムを構築しました。もう一つのイノベーションは研修医自身が将来の方向性を視野に入れて、自分自身で「手作りプログラム」を作成し,研修センターはそれに対するアドバイスをするとともにサポートをするという、すなわち、主役は研修医の皆さんであるということをわかりやすく打ち出したことです。それに加えて、私たちは、研修医のニーズに直結した実技指導中心のワークショップや各科専門医によるセミナーを定期的に開催しています。専門コース選択医の指導に加え、医学部教育も手がけている各分野の専門科による教育システムは大学病院の特徴を十分に生かした1症例ごとに深い理解と次ぎへの応用力を養成します。また,23年度からは専門コース選択者には大学院入学も可能となり、臨床技術習得だけでなく,疾患への科学的アプローチに対する修練も合わせて行う事が可能となりました。
2010年度からは初期研修システムが大きく改変されましたが、良医の条件も良医を育てるための条件もそんなに根本から変わることはありません。今後も時代のニーズあわせた,制度の変化に対応した,しかし、制度に振り回されることのない、本質的なプログラム進化を目指していきます。皆さんの研修に対する熱意は、その原動力です。いっしょに日本一の大学研修プログラムを構築していきましょう。私たちは皆さんが当大学の研修プログラムを選択されたことに誇りに思っていただける日が来ることを確信しています。
2012年4月1日
金沢大学附属病院卒後臨床研修センター長
吉崎智一










