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2W1Sについて
本研修システムでは,2週間で1つのskillを学べることを目的とした,2 weeks 1 skill Program (2W1S)を用意しています。2W1Sは,選択科期間を利用して,原則偶数プログラムを選択し,2コースで1ヶ月間の選択科に代えることができます。
現在以下のプログラムが用意されています。なお,1コース毎の選択科期間は,原則として,前半は1~15日,後半は16~月末です。
消化器内科
- さわってわかる腹部の診察法
消化器内科医に必要な腹部診察の基礎についてレクチャーを受け,上級医と一緒に外来・入院患者さんの診察を行います。消化器内科領域における身体所見の取り方を中心に学習します。 - 急性腹症の診断と治療の基本
急性腹症におけるレクチャーを受け,上級医について主に腹部救急症例や重症症例の診察・治療を経験することで,消化器疾患領域における救急症例への対応,診断,治療について学習します。 - 吐血・下血の診断と治療の基本
吐血・下血時の緊急対応,診断,治療について学びます。また,上級医について内視鏡的止血術や食道静脈瘤治療の見学・介助を行いながら,適応や実際のテクニックについての理解を深めていきます。 - 腹部超音波を用いた診断の基本
消化器内科医に必要な超音波検査の基礎を学びます。毎日1時間,腹部超音波の基本的なプローブ操作のレクチャーを受講し,上級医よりコツやノウハウを教わりながら,多くの消化器疾患を経験します。
内分泌・代謝内科
- 甲状腺の診察法(甲状腺エコーを中心に)
甲状腺の触診法の習得,甲状腺エコーによる診断法の習得。
触診の所見をエコーの所見と常に照らし合わせ,触診技術を確実なものとする。 - ホルモンデータの解釈
現在,過去の症例のホルモン基礎値,負荷試験結果を指導医,指導助手とともに検討し,独力で診断できるようになる。 - インスリンによる血糖コントロール手技
指導医,指導助手とともに,自科,他科入院中の患者さんのインスリンによる血糖コントロールし,その手技を習得する。 - 内分泌疾患鑑別の問診力
リウマチ・膠原病内科
- 関節炎の診療と診断
外来及び入院中の関節炎を主訴とする患者を集中的に担当し,指導医より診察法,系統立てた指導を受けることで関節炎の診断技術を身につける。 - 不明熱に対するアプローチ
外来及び入院中の不明熱を主訴とする患者を集中的に担当し,指導医より診察法,系統立てた指導を受けることで不明熱の診断技術を身につける。 - 腎組織から学ぶ膠原病
腎病理指導医とマンツーマンになり,当科関連施設から送られる膠原病患者の簡単な病歴と腎生検標本から腎病理診断を行うことで膠原病の病態,治療方針について知識を深めます。
循環器内科
- 心臓・血管超音波検査
循環器診療の基本である心臓超音波検査法を学んで頂きます。測定項目の意義は正常被験者を対象に学び,弁膜症,心筋症,虚血性心疾患など頻度の高い疾患の診断も可能とします。最近,ニーズの高い血管エコーにもチャレンジできます。 - 心電図・ホルター心電図解析集中コース
標準12誘導心電図は内科診断の基本です。各種心疾患の標準12誘導心電図,ホルター心電図を判読し,鑑別疾患を挙げられるよう指導します。 - 胸痛・動悸・失神に対するアプローチ
代表的な循環器疾患の診断(除外)は,専門医による問診で70%が可能と言われています。循環器内科で多いこれらの主訴から疾患の診断・鑑別方法,行うべき検査を学びます。
腎臓内科
- 腎臓内科の基礎・実践:検尿所見と電解質異常を中心に
- 血液浄化療法の実際
- 水・電解質異常に対するアプローチと補液
- 腎病理評価の基本
呼吸器内科
- 胸部X線・CTの読影の基本
- 呼吸機能検査からみた病態の解釈
- 胸腔穿刺の実施と胸水の診断
- 呼吸器内視鏡の実施と胸部異常影の診断
- 呼吸不全に対するアプローチ
- 肺炎の診断と治療
- 慢性呼吸器疾患の在宅医療
血液内科
- 骨髄穿刺・骨髄生検及び末梢血・骨髄塗抹標本作成法
- 末梢血・骨髄塗抹標本の読み方
- 抗癌剤の使い方
- 抗癌剤の副作用対策
- 発熱性好中球減少症の対処の仕方(抗菌療法について)
- 血栓傾向/出血傾向患者の診断/治療法研修
神経内科
- ハンマーを使いこなす神経診察手技基本
- 腰椎穿刺検査(ルンバール検査)
- 神経・筋生検
- 神経伝導検査基本
- 針筋電図検査基本
神経科精神科
- せん妄の対処
- 脳波判読のポイント
- 動機づけ面接法
- 児童思春期患者の診察と評価
小児科
- 遺伝子診断
- 小児循環器
- 小児二次救命処置
- 小児の外来検査法 ~採血手技,血液像,検尿~
放射線科
- 血管造影の基礎コース
- CT検査の基礎コース
- 単純写真読影基礎コース
- 超音波診断基礎コース
皮膚科
- 皮膚生検及び皮膚縫合
- 外用療法基本
- 膠原病皮疹診断学
漢方医学科
- 基本的な漢方医学的診療ができる
- 漢方医学用語を用いて病態をカルテに記載できる
- 漢方医学用語を用いて病態を概説し,鑑別処方を含む漢方処方を提示できる
心臓血管外科
- 心臓血管外科治療適応ガイドラインマスターコース
- 血管吻合ドライラボ
内分泌・総合外科
- 外科基本手技(縫合,結紮)実習コース
- 内視鏡手術手技(縫合,結紮)習得コース
呼吸器外科
- 呼吸器臨床症例からみた胸部画像診断のトレーニングコース
- 肺癌の診断・外科治療(X-p,CT,PETの読影,手術手技,気管支鏡検査)コース
胃腸外科,肝胆膵・移植外科
- 内視鏡手術トレーニング機器をもちいて手技を習得するコース
(※研修期間は1月初めから3月末までの3ヶ月間限定) - 腹部超音波検査習得コース
乳腺科
- マンモグラフィー読影技術認定医試験合格コース
(※研修期間は1月初めから3月末までの3ヶ月間限定)
整形外科,脊椎・脊髄外科
- 骨折・外傷の扱い方コース(X-pの読影,ギプス実習,手術参加)
- 骨軟部腫瘍の診断コース(X-p,MRIの読影,エコー実技,針生検実技)
- 腰痛の診断と治療コース(X-p,MRIの読影,手術参加)
泌尿器科
- 前立腺疾患診断Minimum Requirement
- 経尿道的手技トレーニングコース
- 無尿,尿閉,腎エコー
- 血尿診断Minimum Requirement
眼科
- 内科医・救急医のための眼底検査コース
眼底カメラの撮影法から,視神経乳頭所見や糖尿病性変化などの読影について学びます。単眼倒像鏡や単眼直像鏡の使用法について学びます。 - 細隙灯顕微鏡検査マスターコース
細隙灯顕微鏡検査は眼科の基本的検査であり,生体を細胞レベルに近い倍率で観察します。病理学的知識をもとにして所見をとることを学びます。 - 眼科最先端検査機器体験コース
当科に導入されている生体レーザー共焦点顕微鏡,光干渉断層計,視神経乳頭解析装置,前眼部解析装置,走査型レーザー検眼鏡など,最新の画像診断装置について学びます。
耳鼻咽喉科・頭頸部外科
- 頸部(露出部)手術の基本手技
露出部である頸部の愛護的な手術操作を,頭頸部手術の助手を通して体得し,皮膚縫合などにより実践する。 - 気管ストーマ管理とカニューレ選択法
気管切開患者において,目的に応じた適切なカニューレを選択し,カニューレの交換を含む気管切開部の管理を行う。危険なカニューレトラブルを予測し,その対処法を習得する。 - 内視鏡を用いた上気道の診察
上気道の解剖を内視鏡を施行することにより習得する。緊急に専門医にコンサルトすべき上気道狭窄の所見を知る。 - 頸部超音波診断(甲状腺・唾液腺・リンパ節)
甲状腺腫瘍,頭頸部癌,唾液腺腫瘍において超音波検査を施行し,所見を評価する。頭頸部癌リンパ節転移などの腫瘍性さらには炎症性の頸部リンパ節腫脹に対する超音波検査を施行し,所見を評価する。 - 頭頸部画像診断入門(CT・MRI)
頭頸部癌などの腫瘍性疾患をはじめ,膿瘍を含む炎症性疾患などの頭頸部画像診断を行う。 - めまいの診断と対処
めまい患者における眼振の取り方・所見のみかた,簡易聴力検査の行い方を習得する。中枢性めまいと末梢性めまいの鑑別,めまい患者への対処を習得する。 - 額帯光源を用いた診察法と処置法
額帯光源による鼻腔・口腔・咽頭の診察を実践する。簡単な鼻出血止血,咽頭異物除去などの処置を習得する。 - 鼻出血止血処置
専門医にコンサルトするまでの鼻出血に対する止血法を習得する。 - 耳痛患者の処置
耳痛の代表的疾患である急性中耳炎の拡大耳鏡による観察を習得する。急性中耳炎以外の耳痛を鑑別できるようにする。
産科婦人科
- 超音波胎児計測:妊婦検診での胎児発育や機能評価
- 会陰縫合術:分娩時の会陰切開創の縫合
- 婦人科癌検診,コルボスコープ:子宮頚部病変の観察評価と生検法
- 開腹・腹腔鏡手術での基本的手技(開腹/閉腹手技,腹腔鏡の基本的取り扱い等)
麻酔科蘇生科(緩和ケアチームコース)
- WHO方式に沿った鎮痛薬使用
- PCAポンプを用いた疼痛治療
- 神経ブロックによる疼痛治療
脳神経外科
- 頭部CTのみかた
- 頭部MRIのみかた
- 頭頚部血管撮影のみかた
核医学診療科
- 核医学の基礎から読影まで
- 心臓核医学 重点コース
- 脳核医学 重点コース
- 腫瘍核医学 重点コース
- PET/CT 重点コース
- 甲状腺の基礎とIR治療
歯科口腔外科
- 歯牙齲蝕に対する診断と治療手技
- 歯周疾患に対する診断と治療手技
- 智歯周囲炎に対する診断と治療手技
- 顎嚢胞・良性腫瘍に対する基本的知識と診断
- 各種口腔外科疾患に対する基本知識
検査部
- 検尿と腎疾患の見方
- 感染症の基本と理解
- 心臓・血管超音波検査
- 心電図・ホルター心電図判読
病理部
- 病理診断の基本的技術の習得(肉眼的,組織学的所見の取り方)
- 各診療科の病理診断に必要な基本的知識と技術の習得
リハビリテーション部
- 実用嚥下リハビリテーション
- 糖尿病や腎機能低下に対する運動療法(有酸素運動含)
- 実用呼吸理学療法(ICUを中心に)
※時期によってはできない内容もあるため,事前にご確認下さい。
がんセンター
- 臨床腫瘍医に必要な基本的知識と診断手技
- 分子標的薬や抗がん剤の使用の基本理念,有害事象およびその対応方法
- オンコロジーエマージェンシーへの対応方法
- 内視鏡検査の適応と診断・治療手技