たまひめネットとは?
「ためひめネット」とは、患者さんが受診される医療機関で、本院から継続して診療を受けられる際に、本院の医療情報を、受診先の医療機関の先生がインターネット回線を用いて閲覧できるシステムです。
このシステムは、株式会社エスイーシーが運用管理している「ID-Link」というサービスを利用しており、通信経路は暗号化されていますので安心です。
医療機関の先生が閲覧できる医療情報は、薬の処方・検体検査・注射・画像及びバイタルチャートの各データです。
目的
受診先の医療機関の先生が、本院での患者さんの診療状況を把握することで、退院後も継続して、あるいは本院での診療状況を把握しつつ、外来診療を出来るようにすることを目的としています。
同意して頂くことによるメリットは?
受診先医療機関で本院での医療情報を閲覧できるので、重複した投与・検査の無駄を防ぐことになり、負担軽減、診察時間の短縮にも繋がります。
ただし、医療情報を閲覧した上で、受診先の医療機関の先生がさらに有効な結果が得られると判断される場合には、重複した検査が行われることがあります。
セキュリティ対策は?
以下のようなセキュリティ対策を行っていますので、ご安心ください。
- 暗号化
個人情報は暗号化されていますので、回線上から個人情報取得をするのは原理上不可能です。 - 端末の特定
医療情報を閲覧するための端末は限定されており、特定の端末以外はネットワークに接続出来ないようになっています。 - 情報閲覧の記録
ネットワークにアクセスした端末の操作はすべて記録が取られており、いつ、だれが、どこで、どの情報を見たか確認できるようになっています。 - 医療従事者の責務
医療従事者は法律上、守秘義務(患者さんの情報等を漏洩してはいけない)を科せられています。
「たまひめネット」に参加するための費用は?
このシステムの利用に関し、患者さんへ費用負担は一切ありません。
患者さん側に必要な手続きは?
「たまひめネット」での医療情報の開示に同意いただける場合には、本院または受診先の医療機関へ「同意書」を提出してください。患者さんの同意がなければ、受診先の医療機関は当院のデータを閲覧することができません。
また、受診先の医療機関への開示を希望しなくなった場合には、「同意撤回届」を提出してください。速やかに開示を停止します。
医療情報参照の自動閲覧停止手続き
以下の場合、患者さんからの「同意撤回届」の提出がなくても閲覧停止手続きを行います。
- 同意していただいたものの、結果的に患者さんが紹介先の医療機関を受診されず、医療情報閲覧の必要性がなくなったとき。
- 転居・その他・連携医療機関に受診の必要がなくなったとき。
どこの病院でも良いの?
本院と「たまひめネット」の契約をしている医療機関及び、いしかわ診療情報共有ネットワークを利用している医療機関です。受診先の医療機関が、このシステムを利用していない場合があります。
最後に
たまひめネットでの医療情報閲覧は、患者さんご自身の自由な意志によります。患者さんの同意がなければ、受診先の医療機関は本院のデータを閲覧することができませんし、同意を得られなかった場合や途中で同意を撤回した場合でも、今後の診療に何ら不利益が生じることはありません。