センター概要
情報通信ネットワークの活用による地域医療の支援
都市部から離れた地域で医療を支えている医師は、地理的に十分な研修や診療支援を受けにくい環境にあり、
このような医師を支援する仕組みが求められています。
そこで、情報通信ネットワークを整備することで、遠隔地でも若手医師が高精細度TV会議システムを通じて
研修に参加することにより、他の医師と討議することができ、つねに最新の医学知識に触れ続けることを実現
します。また、病院情報システムの遠隔操作機能と高精細度TV会議システムを組み合わせることで、遠隔地の
医師が金沢大学附属病院等のエキスパートと診療情報を共有し対面しながら診療支援を行い、臨床教育を行う
基盤を提供します。

地域医療を担う医師が、遠方からでも当センターの研修室で開催されるカンファレンスに参加が可能なTV会議シ ステムを整備。
また、TV会議システムを導入していない医療機関からでも、インターネット経由での傍聴が可能な仕組みを検討。

地域医療を担う医師が、金沢大学附属病院等の専門医から診療支援を受けられるよう、診療情報の共有、各種画像の共有を可能とするシステムを整備。
育成・生涯教育プログラムの充実
医師・看護師不足の解消と安定的な確保を図るため臨床研修医や看護師、一時離職者等へのスキルアップ・復職プログラムを設けることで、広く医療人に開放できる施設とします。
- 金沢大学附属病院の各診療科の担当指導医の協力による、研修プログラムの策定及び実施。
- 高度医療技術の修得・向上のためのトレーニングプログラムの提供。
- 臨床研修病院の臨床研修プログラムとして、指導医の指導の下、派遣先での実技習得・生涯教育が可能。
- 一時離職者等の復職のサポート、再教育のためのプログラムの提供。
高度専門医の育成による医療水準の向上
近年の低侵襲医療技術の発展に伴い、内視鏡治療、腹腔鏡治療、血管内治療等の、より質の高い、安全な医
療に対する需要が増加しており、高度な技術を修得した専門医の育成が急務となっています。
このような専門医の育成のため、最先端のバーチャルシミュレーターによる高度医療のトレーニングができ
る環境を整備することで、医療人のスキルアップ、医療水準の向上を図ります。

優れたイメージクォリティと、最新の機能を搭載した内視鏡手術フィジカルトレーニングシ ミュレーターの導入により、より効率的に内視鏡手術の技能を習得することが可能。

内視鏡トレーニングシミュレーターの導入により、バーチャル上にて触覚を再現し、上部・下部 消化器内視鏡、そして気管支鏡検査の教育と訓練等が可能。臨床に近い、臨場感あふれるトレーニ ング環境を提供し、患者の安全と医学生・研修医そして臨床医師のスキルアップ追及の支援。

バーチャルリアリティ血管内治療トレーニングシミュレーターの導入により、低侵襲血管 内治療に求められるスキルを習得するためのトレーニングシミュレーターで、実際の脳血 管内治療での血管を傷つけないようカテーテルを瘤まで到達させ、瘤の中にコイルを詰め たり、バルーンを使って狭くなった血管を広げるなどの手技中の生理機能の反応を、視覚的、 聴覚的、触覚的に体感しながら、訓練者は適切な機器を選択し、操作技術のマスターが可能。