看護師募集要項など、最新情報をメールでお届けします

看護部長からのごあいさつ

 

看護部長  辻 千芽

 画像

 令和7年度を迎え、例年のごとく十全講堂の脇に鎮座する大きな桜の木が見事に咲き誇り、病院の正面玄関前では能登キリシマツツジが真紅の花を咲かせてくれました。まるで昨年見舞われた能登半島地震や能登豪雨と大きな災害を乗り越えてきたことをねぎらい癒してくれるようです。災害も花の美しさも自然がもたらす両極の現象とはいえ、人はその時々で感情を揺さぶられながら生をつないできたのだろうと沈思させられます。あらゆる営みが通常に戻りつつあるなか、被災された方々の心身への影響が少なからずあることを懸念しながらも、人が人と支え合い、そばにいる安心がまた生きる力となることも日々実感しております。どのような状況にあっても思いやりのある看護を大切にしていきたいと思います。
 金沢大学附属病院看護部は、「思いやりのこころに深く根ざした温かみのある看護」の実現に向け、相手の方が大切にしていることを尊重し、必要なときに必要とされる最善のケアを探求しています。高度急性期病院において、人々の命、健康、暮らしをまもるために看護の果たす役割は大変重要であると考えます。初めての外来受診の時から安心していただけるように、その方の思いや大切にしていることに寄り添うこと、入院の際には早期回復に役立つ支援を尽すこと、さらに次の療養の場へ向けてその方らしい暮らしを送ることができるように必要な看護をつなぐための実践に邁進しています。

 高度度先進医療に対する看護を行うにあたり、知識と経験に基づく確かな実践力を備えておくことは必要です。加えて、人の温かさを大切にする「思いやり」「優しさ」の心根を持ち、患者さんの救いとなれる倫理的な感性も必要です。これらのマインドを育み、看護の専門性を発揮できる看護師の育成に尽力しております。

  また、コロナ禍以降取り組んでいることの一つに、看護に携わる者として持続可能な働き方となるように自身の健康にも意識を向けウェルビーイングを高めること、そして礼節ある組織文化の醸成に向けて業務改善や交流の機会を推進しています。

 北陸の中核を担う国立大学病院として、地域に開かれたバリアフリーホスピタルの実現と、チーム医療を基盤にしたホスピタリティあふれる看護の実現を目指し、今後も皆様の力となり健康と幸福につながるご支援ができますよう看護師一同力を合わせて取り組んでまいりたいと存じます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 

 

 

 

 

 

 

看護部の理念

● 大学病院として、患者を尊重した質の高い看護を提供する

● 看護の質向上のために学習する

● ホスピタリティを探求する