金沢大学附属病院 Kanazawa University Hospital

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ワークショップ「子育てと仕事~キャリアアップを目指して~」を開催しました

女性医師メンターは、女性医師の身近なところで相談に応じ、助言を行う先輩医師のことで、金沢大学附属病院では4人の医師が石川県からの委嘱を受けて活動しています。

この度、ワークショップ「子育てと仕事~キャリアアップを目指して~」が、3月31日(土)午後2時から、金沢大学附属病院女性医師メンターを中心として、金沢大学附属病院、金沢大学男女共同参画キャリアデザインラボラトリー、石川県女性医師支援センター、Hokuriku Women Researchers' Network(HWRN)の主催により、金沢大学附属病院CPDセンターを会場として開催されました。

従来、多くの悩みを抱えながら日々の診療に従事している医師等を対象に、医師としての生き方を考える機会の提供を目的として「女性医師の生き方セミナー」を開催してきましたが、第8回となる今回はワークショップに形態を変更し、グループごとに講演を聞きながら自由に意見交換を行う形で行われ、石川県内医療機関の医師約30名が参加しました。

講師の日本医師会総合政策研究機構(日医総研)の上家和子主席研究員から、厚生労働省の委託事業として日本医師会等が病院に勤務する女性医師を対象に行った、「女性医師の勤務環境の現況に関する調査」結果に基づき医師の厳しい勤務の現状に係る説明があった後、その状況を踏まえて日本医師会等で検討されている医師の働き方改革に係る検討・取り組み内容について説明がありました。

また、女性医師が働き続けるためには、家族(特に親世代)の理解が必要であることや、「仕事を続けたい」という強い気持ちが必要であり、育児期間中でもパートタイムの医師になってでも何とか頑張って続けていれば必ずキャリアアップにつながるというアドバイスがありました。

逆に、子育て中の医師に対する対応として、「子育て中だから、この仕事はできないよね。」ではなく、「子育て中だけど、この仕事できる?」などと多様な選択肢を示して選ばせることが、当該者のモチベーションアップにつながるとの助言もありました。

最後に、グループごとに参加者の代表が今回のワークショップを通じた感想を発表し合い、引き続き、蒲田金沢大学附属病院長、大竹金沢大学理事、近藤石川県医師会会長、高田金沢市立病院長から感想及び今後検討すべきと考えていることなどについてお話があり、上田県医師会副会長の閉会の挨拶をもって盛会のうちに終了しました。

参加者からは、「子育てを経験された先輩やまさに子育てと仕事を両立中の先輩のお話が聞けてとても有意義だった。」、「将来の展望(子育ての意識)が開けた。不安が軽減した。」、「医師の勤務環境等の現状、法律や政策など知り、考える機会を得られて良かった。」、「子育てと仕事の両立の悩みは尽きないが、臨床から離れずに働き続けていく努力をしていきたいと思った。」、「相談できる人を見つけて十分に相談していきたいし、育児短時間勤務制度に甘えることなく、仕事はきっちりと終わらせてから帰宅することを心掛けたいと思った。」など大好評をいただきました。

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