部門紹介~MRI~
新しい技術の紹介(一部装置、一部技術のみ)
音楽と映像による新しい検査環境
MRI検査室の環境を大幅に改善しました。55インチ液晶モニタを壁面に設置し、映像とヘッドホンからの音楽を楽しみながら、MRI検査を受けることができるようになりました。
快適性の向上だけではありません。ヘッドホンを使用することによりMRIの騒音が低減されます。また、呼吸停止の合図もヘッドホンとモニタの両方から案内され、従来よりも検査効率が向上しています。
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静音化技術
MRI検査の問題の一つに、騒音があります。これは、高速で磁場の向きを変えることで起きてしまう現象ですが、撮像には欠かせない作業です。この作業を繊細に制御することで、従来より最大15 dB(約80 %)のノイズ低減を達成できました。また、音質も従来よりも低周波(低い音)になっています。この制御による極端な検査時間の延長や画質の劣化は、最低限に抑えられています。
高速撮像技術 “Compressed Sensing(圧縮センシング)”
情報理論分野で示された圧縮センシング技術がMRI検査にも応用され、当院の装置でも活用できるようになりました。データをランダムに収集し足りないデータを復元することで、従来と同等の画像をより短時間で取得できるようになりました。従来通りの時間をかけることで、より高精細な画像を取得することもできます。担当する診療放射線技師は、検査の目的や疾患に合わせて、このバランスをどう取っていくか考慮しながら調整をしています。