部門紹介~X線透視撮影~
どんな検査?
透視検査は低線量のX線を使って体内を動画としてリアルタイムに観察したり、静止画のX線写真を撮影したりすることができる検査です。より詳しく検査するために、造影剤というお薬を用いて体内の臓器の形態や機能を見ていきます。また、X線だけでなく内視鏡や超音波(エコー)も併用して検査を行うこともあります。
⇒さらに詳しく『透視検査とは』
検査の方法は?
寝台の上で横になっていただき、機械が体の上を行ったり来たりしながら検査をします。体位や寝台の傾きを変えたり、息を止めて検査をしたりすることもありますので、検査担当スタッフがご説明します。
より詳しい検査では造影剤や内視鏡、超音波(エコー)を使用することがあります。
検査時間は検査内容によって大きく異なり、およそ30分で終わるものから1時間以上必要な検査もあります。
⇒さらに詳しく『主な透視検査』
検査開始までの流れ
透視検査は原則「予約制」となっております。予約時間に合わせてご来院ください。
緊急性の高い検査(医学的に緊急性の高い場合や手術予定だが透視の予約枠がとれなかった場合など)と判断された場合は、「当日依頼枠」で検査をおこなっております。この場合「医学的に緊急を要する」検査を除き、予約の患者さん優先のため待ち時間が長くなることをご了承ください。
検査を受ける方へのお願い
スムーズな検査のために…
金属があると画像に影響を及ぼします。検査する部位に影響する可能性がある場合は、身につけている金属類を検査前に外して頂きます。
ヘアピン、イヤリング、眼鏡、入れ歯、補聴器、ネックレス、ワイヤなどの入った下着、ベルト、チャック・ホックのついた衣類、コルセット、使い捨てカイロ、心電図など
造影剤や血液、体液などによってお洋服が汚れる可能性がある場合は、検査着に着替えて頂きます。
検査に関して詳しいことは各診療科にお尋ねください。
安全に検査を受けて頂くために
検査台に乗って検査を受けて頂きますが、転落防止のためいきなり起き上がったり、激しく体を動かしたりしないようにして頂きます。ただし、必要な場合は検査中に体位の変換をお願いする場合があります。お子様などじっとしていられない患者さんの場合は、軽い睡眠薬や鎮静剤を使用する場合があります。
妊娠中の方もしくは可能性のある方は検査前にお申し出ください。
検査室内ではスタッフの指示に従ってください。不用意に機器に触れたり、指示に従わない場合は思わぬケガを負ったり、十分な検査ができない場合がございます。
造影剤を使用される場合
事前にご記入いただいた「造影剤使用問診票」および「造影剤使用確認書」を必ずご持参ください。
造影剤は腎臓を経て尿と共に排泄されます。経口の場合は便として排泄されます。
造影剤を注射すると熱感を伴いますが(個人差があります)心配はいりません。吐き気・かゆみ・息苦しさを感じた場合はすぐにスタッフに声をかけてください。
検査後は特に日常生活の制限はありません。造影剤を早く体外に排泄させるために、水分を多めに摂取することをお勧めいたします。
まれに数日後に副作用が発生する事があります。頭痛・吐き気・かゆみ・発疹が出た場合は病院に連絡のうえ診察を受けてください。時間外の場合は救急外来にて対応いたします。
消化管造影検査
検査前前日は軽い食事を午後9時ごろまでに済ませていただき、夕食後の飲食はしないでください。
検査当日は、絶飲食(食事・水分ともに不可)にて来院してください。
喫煙される方は、なるべく禁煙してください。
精密検査の場合は検査前に胃腸の動きを止める注射をします。
心臓病・前立腺肥大・緑内障の方は注射できない場合がありますので、検査前にお知らせください。
バリウム検査後は下剤をお渡しします。検査後は水分をしっかりとってください。
造影剤と言っても色々な種類の造影剤があり、検査によって使用する種類は異なります。詳しいことは診療科にお尋ねください。
⇒さらに詳しく『X線造影剤について』
透視検査での放射線被ばくについて
透視検査での放射線被ばくは検査内容ごとに、さらに患者さんごとに大きく異なります。正確な診断ができる十分な画質を確保しつつ最適な放射線の量で検査をおこなうために、必要最低限の線量と照射時間となるようにコントロールしておりますので安心して検査をお受けください。
少しでも不安なこと、わからないことがございましたらお気軽に担当スタッフにお尋ねください。
⇒さらに詳しく『放射線被ばくについて』