部門紹介~X線CT検査~
どんな検査?
CT検査はX線を使ってからだを輪切りに切ったような画像(横断面と言います)を撮影することができる検査です。頭から足まで全身の骨や筋肉・血管といった組織やすべての内臓を診ることができます。
⇒さらに詳しく『X線CT検査とは』 『CT検査の特徴』
検査の方法は?
寝台の上で横になっていただき、機械の中を何度も行ったり来たりしながら検査をします。息を止めて検査をすることもありますので、検査担当スタッフが事前にご説明します。
より詳しい検査では造影剤を使用することがあります。
検査時間はおよそ5分~20分程度です。
⇒さらに詳しく『造影剤って?』
検査開始までの流れ
CT検査は原則「予約制」となっております。予約時間に合わせてご来院ください。
緊急性の高い検査(医学的に緊急性の高い場合や手術予定だがCTの予約枠がとれなかった場合など)と判断された場合は、「当日依頼枠」で検査をおこなっております。この場合「医学的に緊急を要する」検査を除き、予約の患者さん優先のため待ち時間が長くなることをご了承ください。
検査を受ける方へのお願い
スムーズな検査のために…
金属があると画像に影響を及ぼします。検査する部位に影響する可能性がある場合は、身につけている金属類を検査前に外して頂きます。
ヘアピン、イヤリング、眼鏡、入れ歯、補聴器、ネックレス、ワイヤなどの入った下着、ベルト、チャック・ホックのついた衣類、コルセット、使い捨てカイロ、心電図など
あたま以外の検査では音声案内に従って呼吸停止をお願いすることが多いです。これは正確な診断のために非常に重要であり、うまく呼吸停止が出来ないと患者さんの不利益にもつながります。もし難聴などで音声が聞き取りにくい場合は遠慮なくお申し出ください。
胆のうの検査を受けられる際は、食事の摂取により胆のうが収縮し十分な診断ができない場合がありますので、造影剤使用の有無にかかわらず検査の4時間前からは食事および乳製品(水・お茶は可)を摂らないようお願いいたします。
安全に検査を受けて頂くために
検査台に乗って検査を受けて頂きますが、しばらくの間体を動かさないようにして頂きます。お子様などじっとしていられない患者さんの場合は、軽い睡眠薬や鎮静剤を使用する場合があります。
妊娠中の方もしくは可能性のある方は検査前にお申し出ください。
検査室内ではスタッフの指示に従ってください。不用意に機器に触れたり、指示に従わない場合は思わぬケガを負ったり、十分な検査ができない場合がございます。
一部の医療機器はCT検査によって誤作動を引き起こす恐れがあります。該当の機器を装着されている場合は事前にスタッフにお申し出ください。
持続血糖測定装置、植込み型除細動器、ペースメーカー、補聴器、神経刺激装置
造影剤を使用される場合
事前にご記入いただいた「造影剤使用問診票」および「造影剤使用確認書」を必ずご持参ください。
検査前は医師から制限されている場合を除いて十分に水分を取ってください(検査前30分以内は摂取しないでください)。脱水状態で造影剤を使用すると副作用を誘発する恐れがあります。
検査2時間前より食事を摂らないようにお願いします。これは、造影剤の副作用により嘔吐した時に気管に嘔吐物が流れ込み、気道を塞いでしまうことを防ぐためです。また胆のうを主目的とした検査の場合は、食事の摂取により胆のうが収縮し十分な診断ができない場合がありますので、造影剤使用の有無にかかわらず検査の4時間前からは食事および乳製品(水・お茶は可)を摂らないようお願いいたします。
造影剤は注射後に腎臓を経て尿と共に排泄されます。ただし、腎臓の機能が悪いとスムーズに排泄されず体内に留まってしまいます。これは腎臓に大きな負担を与えることになり、さらなる腎機能低下につながります。そこで、検査の際には必ず腎機能を確認する必要があります。腎機能は血液検査によって確認できますので、直近の腎機能が確認できない場合は血液検査を受けて頂く場合がございます。
造影剤を注射すると熱感を伴いますが(個人差があります)心配はいりません。吐き気・かゆみ・息苦しさを感じた場合はすぐにスタッフに声をかけてください。
検査後は特に日常生活の制限はありません。造影剤を早く体外に排泄させるために、水分を多めに摂取することをお勧めいたします。造影検査後の授乳にも制限はありません
まれに数日後に副作用が発生する事があります。頭痛・吐き気・かゆみ・発疹が出た場合は病院代表電話076-265-2000から内線で診療なさった科にお問い合わせください。休日、夜間の場合は同じく病院代表電話より救急部にお問い合わせ下さい。
検査費用について
CT検査の費用は厚生労働省の定める「診療報酬点数表」に沿って算定されます。ただし、加入されている保険によって異なる場合がございます。下に参考費用をご案内いたします。
造影剤を使用しない検査
撮影加算1020点+コンピュータ断層診断加算・管理加算(3)750点+電子画像管理加算120点
=合計1890点(18,900円)
健康保険加入者の場合:18,900円×0.3(5,670円)
造影剤を使用する検査
撮影加算1020点+コンピュータ断層診断加算・管理加算(3) 120点
+電子画像管理加算120点+造影剤使用加算500点+造影剤の金額
=合計2390点(23,900円)+造影剤の金額
健康保険加入者の場合:23,900円×0.3(7,170円)+造影剤の金額×0.3(造影剤により異なる)
*特殊な検査においてはさらに加算項目が増えます
CT検査での放射線被ばくについて
CT検査の画像の良し悪しは、放射線の量で変わります。正確な診断ができる十分な画質を確保しつつ最適な放射線の量で検査をおこなうために、検査内容ごとに、さらに患者さんごとに放射線の量を細かくコントロールしておりますので安心して検査をお受けください。
少しでも不安なこと、わからないことがございましたらお気軽に担当スタッフにお尋ねください。
⇒さらに詳しく『放射線被ばくについて』
最新の検査技術
CT装置には高度な技術が多く取り入れられ、より放射線の量を少なく、より優れた画質で、より病気を見つけやすく患者さんにやさしい工夫がなされています。当院に導入されている装置はトップクラスの性能を持ち、これらの新しい技術を有効に利用して検査を行っております。詳しい情報はこちらをご覧ください。
⇒さらに詳しく『新しい技術の紹介』