部門紹介~MRI~
MRI検査とはどんな検査?
MRI検査は、強力な磁石でできた長いトンネルの形をした装置の中で、その磁力と電波を使って、からだの内部の様子を画像化する検査です。
対象となるのは、頭のてっぺんから足の先まで、全身の骨や筋肉・血管といった組織や内臓を診ることができます。ただし、全身の検査は大変時間がかかりますので、通常は病気が疑われる場所に絞って検査を行います。
⇒さらに詳しく『MRI検査とは?[特長]』
検査の方法は?
寝台の上で仰向けになっていただきます。検査内容によってはうつ伏せになることもあります。撮像する部位にコイルと呼ばれる機器を近づけて置きます。MRI用の心電図や、呼吸の様子を観察する機械を装着する場合があります。
検査中は、工事現場のような大きな音がします。聴力を守るために、耳栓やヘッドホンを装着します。
寝台をトンネルの中へ移動させ、検査をします。息を止めて検査をすることもあります。検査担当スタッフが事前に説明いたします。
より詳しい検査では、造影剤というお薬を注射する場合があります。
検査時間は15分~60分程度と差がありますが、比較的長いです。検査の内容で変わってきますので、スタッフにお尋ねください。
検査中に気分が悪くなったり不都合がある場合は、スタッフ呼び出し用のブザースイッチやインターホンを利用できますので、安心して検査を受けていただけます。
⇒さらに詳しく『造影剤って?』 『検査開始までの流れ』
MRI検査を受けられる方へのお願い
安全で正確な検査のために…
金属は強力な磁石に吸引されることがあり、大変危険です。また、検査中に発熱したり、画像に乱れを及ぼしたりします。そのため、身につけている金属類は全て、検査前に外していただきます。
鍵、財布、小銭、磁気カード、貴金属(指輪、イヤリング、ネックレスなど)、ジェルネイル、時計、めがね、コンタクトレンズ、補聴器、かつら、簡易増毛用具(ミリオンヘアー、スプレーなど)、ヘアピン、ヘアゴム(金属やラメ)、入れ歯、心臓の貼り薬(ニトロダーム)、痛み止めの貼り薬(ノルスパン)、湿布・ニコチンパッチ・エレキバン、カイロ、磁器腹巻き・コルセット・ネックカラー、金属のファスナー・ボタン・ベルト、金属のホックやワイヤなどの入った下着、発熱性の肌着、ライター、お守り、安全ピン・洗濯ばさみ・クリーニングのタグ、マスク、心電図など
トンネル形のMRI装置は、狭くて長いです。狭い場所が苦手な方(いわゆる閉所恐怖症の方)は、検査ができない場合があります。
胸部や腹部の検査では、案内に合わせて呼吸停止をお願いすることがあります。これは、きれいな画像を得るためで、正確な診断のためには欠かせないものです。案内が聞き取りにくい場合や、呼吸停止が困難な場合はお申し出ください。
胆のうや膵臓の検査を受けられる際は、造影剤使用の有無にかかわらず検査の3時間前からは食事を摂らないようお願いいたします。食事をとることで胆のうが収縮し、正確な診断ができない場合があるからです。
検査中は、からだを動かさないようにしていただきます。からだが動くと鮮明な画像が得られず、病気の診断に影響します。再度撮像し直した場合は、検査時間が数分単位で延びることがあります。お子様などじっとしていられない患者さんの場合は、睡眠薬や鎮静剤を使用することもあります。
妊娠中の方、またはその可能性のある方、授乳中で造影検査がある方は、検査前にお申し出ください。
検査室内ではスタッフの指示に従ってください。不用意に機器に触れたり、指示に従わない場合は思わぬケガを負ったり、十分な検査ができない場合があります。
一部の医療機器はMRI検査によって誤作動を引き起こす恐れがあります。下記のような機器を装着されている場合は事前にスタッフにお申し出ください。
心臓ペースメーカ、植え込み型除細動器、人工内耳、持続血糖測定装置、補聴器、神経刺激装置
検査費用について
MRI検査の費用は厚生労働省の定める「診療報酬点数表」に沿って算定されます。ただし、加入されている保険によって異なる場合がございます。下に参考費用をご案内いたします。
造影剤を使用しない検査=約26,000円
健康保険加入者(負担割合3割)の場合:約7,800円
造影剤を使用する検査=約35,000~42,000円
健康保険加入者(負担割合3割)の場合:約10,500~12,600円
*磁石の強さや、特殊な検査により、さらに加算項目が増えることがあります
最新の検査技術
MRI装置には高度な技術が多く取り入れられ、以前よりも優れた画質で、病気を見つけやすくなっています。また、患者さんにやさしい工夫がなされています。当院に導入されている装置はトップクラスの性能を持ち、これらの新しい技術を有効に利用して検査を行っております。詳しい情報はこちらをご覧ください。
⇒さらに詳しく『新しい技術の紹介』
⇒さらに詳しく『MRIの安全性について』