造影剤って?

部門紹介~MRI~

MRI造影剤について

検査によっては、より詳しく診断するために造影剤と呼ばれる薬剤を使うことがあります。あらかじめ静脈に入れた点滴用のカテーテル(注射)から造影剤を注入して検査をします。


MRI用の造影剤は比較的副作用が少ないです。また、CT用のヨード造影剤のような熱感はありません。ただし、人によっては以下のような症状が現れることがあります。


軽いもの(0.011 %)…かゆみ、発疹、吐き気、嘔吐、胃の不快感など

中等度のもの(0.02 %)…息切れ、動悸、不整脈など

重篤なもの(0.01 %)…意識消失、血圧低下、呼吸困難、アナフィラキシーショックなど。入院処置や経過観察が必要な場合もあります。


これらの副作用に備えて、検査室では万全の準備を整えております。副作用の発生する確率をできる限り低くするため、いくつか守って頂きたいことがございます。


事前にご記入いただいた「造影剤使用問診票」および「造影剤使用確認書」を必ずご持参ください。


検査前は医師から制限されている場合を除いて十分に水分を取ってください。脱水状態で造影剤を使用すると副作用を誘発する恐れがあります。


当院では、腎臓の機能(eGFRやCrの値)を確認してから造影検査を施行します。腎機能は血液検査によって確認できますが、直近6ヶ月以内の腎機能が確認できない場合は、血液検査を受けていただきます。(直近6ヶ月以内の他の病院などで受けた血液検査の結果で確認できる場合がありますので、お持ちください)


造影剤は注射後に腎臓を経て尿と共に排泄されます。ただし、腎臓の機能が悪いとスムーズに排泄されず体内に留まってしまいます。これでは腎臓に大きな負担を与えることになり、さらに腎機能が低下するおそれがあります。また、全身に影響が出る場合もあります。


造影剤を注入後、吐き気・かゆみ・息苦しさを感じた場合はすぐにスタッフにお知らせください。


検査後は特に日常生活の制限はありません。造影剤を早く体外に排泄させるために、水分を多めに摂取してください。


まれに数日後に副作用が発生する事があります。頭痛・吐き気・かゆみ・発疹が出た場合は病院に連絡のうえ診察を受けてください。時間外でも救急外来にて対応いたします。

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金沢大学附属病院 放射線部

〒920-8641 石川県金沢市宝町13-1

Tel:076-265-2000 内線2010

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