部門紹介~X線透視撮影~
X線造影剤
X線造影剤の使用は診断したい部位とその周辺組織との間にX線減弱率に差をつけ、診断部位の機能評価や病変部の形状や広がり、形態の変化などを把握し術前・術後の診断を容易にするために使用されます。
分類
周囲組織よりX線吸収が大きい・・ 硫酸バリウム、ヨード造影剤
周囲組織よりX線吸収が小さい・・ 空気、二酸化炭素、酸素
造影剤は検査部位や術前・術後などで使用する種類は違います。また、患者様の症状、原疾患、合併症、既往歴、家族歴、体質、併用薬剤などでも使用できる造影剤に制限があります。
(参考)
硫酸バリウム(禁忌)
消化管の穿孔又はその疑いがある患者
消化管に急性出血のある患者
消化管の閉塞又はその疑いのある患者
全身衰弱の強い患者
硫酸バリウム製剤に対し、過敏症の既往歴のある患者
ヨード造影剤(禁忌)
ヨード又はヨード造影剤に過敏症の既往歴のる患者
重篤な甲状腺疾患のある患者
造影剤を使用した検査では、稀に副作用を起こすことがあります。軽度なものではじんましん、悪心、嘔吐などで重篤なものでは血圧低下、呼吸困難が起こります。また、帰宅後にも症状が出ることがあります。そのような場合は受診科にご連絡ください。