部門紹介~X線透視撮影~
放射線被ばくについて
日本では非常に多くの放射線診療が行われており、それに伴い医療被ばくも増加しています。近年放射線科医師や診療放射線技師、医療機器メーカー中心に患者さんに無駄な被ばくをさせないようにしようという動きが大きくなってきています。当院でも放射線防護の3原則を念頭に置いて日々検査を行っており、当院の最新の装置は低線量で高画質の画像を提供しております。安心して検査をお受けください。
放射線防護体系の3原則
行為の正当化
いかなる行為も、その導入が正味でプラスの利益を生むものでなければ、採用してはならない
防護の最適化
すべての被ばくは、経済的および社会的な要因を考慮に入れながら、合理的に達成できる限り低く保たれねばならない。
個人線量限度
医療被ばくを除く、すべての計画被ばく状況では個人の被ばく線量限度を超えてはならない。
引用 ICRP Publication 103 (2007年勧告)
医療においては、放射線を使用した検査や治療により病気が治るといった患者さんにもたらされる利益が被ばくによる放射線障害のリスクを上回る場合にのみ放射線を照射してよいということです。
医療における防護の最適化とは、医師が知りたい情報を欠かさない範囲で患者の被ばく線量を低く抑えたが画像を作ることです。
医療被ばくには線量限度がありません。それは利益がリスクを上回っているからです。しかし放射線業務従事者が受ける職業被ばくは、利益を生まないため個人線量限度を定めて線量を管理しています。